ZK通信
6.232025
SUBARU WRX STI(VAB) ブーストアップ F-CONVPro・フラッシュエディター仕様
このところツァオバークラフト主催のドライビングスクールには必ず参加をされドライビングの楽しさを知られたVABのお客様よりFコンVプロを付けたら今よりもっと気持ちよくなりますか?とご相談いただきました
以前カーボンサクションなどを取り付けし、フラッシュエディターを現車でセッティングをさせて頂いていますので、ピークのパワーが劇的に大きく変化する事はないですが、以前GRBをフラッシュ+Vプロで作業をさせて頂いた時の感想を正直にお話しさせていただきました。アクセルをご自分で踏んで運転をした事ある方にしか理解していただくのは難しいのですが、Vプロで動いているエンジンはシルクの布に包まれているような滑らかな感じでエンジンが回っていきます。以前のGRBを作業させて頂いた時にも「あ~、Vプロで回ってるエンジンの感触だ!!」て感じがしましたよ、とお伝えした所、着けて欲しいですとお仕事の依頼を頂きました
またVプロをVABなどに取付する際はHKSがブーストのコントロールを純正ではなくEVCを推奨している事も合わせてお話しさせていただきました。その結果純正のSIドライブがあまり意味を持たなくなり、実質SIドライブが付いていない状態となるデメリットもご説明させて頂きましたが、もともとSIドライブ使っていませんし大丈夫ですと気持ちよくお返事いただきましたので、同時にEVC7も取り付けし作業をさせて頂きました
Vプロで制御をするのに必要な専用のセンサーも取り付け
EVC7とセンサーを取り付けたエンジンルーム
ただ取付しても特段問題は出ないのですが、より細かい制御が出来る様にするために配線を追加しFコンハーネスに少しだけ加工を施します
とりあえずエンジンが始動できるデータをVプロ&フラッシュに書き込んで
エンジン始動
EVC7の設定も行って
問題はなさそうなので、セッティングの前にプラグとエンジンオイルを交換
ダイナパックに設置をしセッティングを開始。以前フラッシュエディターで現車セッティングをした際のデータがとってありますので、比較をしながらVプロのデータを詰めていきます
同じ計測方法で測定しますので、フラッシュのみとVプロ併用時との差がグラフに表示されます。データは嘘をつきません。今回は機械的に車両の部品を変更したわけではありませんので、本当に制御の違いでの結果となります
画像が見にくいですがグレーが今回のVプロ+フラッシュ、赤が以前のフラッシュエディター現車セッティングの物となります。
何度もダイナパックを回して、データ変更を行った結果、トルクで約3キロ、約13馬力の向上となりました。以前のフラシュのみの際のブーストは1.47×100kpa、今回のVプロではタービンのマージンを取って1.40×100kpaとしています。以前のブーストよりも少しですが低ブーストでほぼ全域でトルク、パワー共に上回っています。トルクのピークの発生回転数も約400回転低回転へ移行していますので、より短い時間でクルマを前に押し出す事がグラフより読み取れます。
実走をした際は明らかに角が取れたような滑らかな感じで回転上昇していきます。またダイナパックのグラフには表示されませんが、アクセルを全開にしていない部分のレスポンスや滑らかさはVプロで回っているエンジンと言う印象を強く受けます。
今回の作業は機械的に何もパーツ変更をせず、ツァオバークラフトで私がフラッシュエディターの現車セッティングを過去に行った車両にVプロを取り付けしただけになりますが、滑らかなエンジンの吹け上がり、純正の制御では得られないレスポンスを得られたのが良かったと感じています。
またお客様にお車お返ししご来店のたびに感想を頂いていますが、回転が滑らかなのもですが、アクセルオフにした時のエンジンブレーキのかかり方が自然と言うか、扱いやすく、燃費も明らかに良くなっています。と高評価を頂いています。
タービンを交換したり、エンジン本体に手を入れて、もっと大きな馬力をと望まれるチューニングもありですが、ピークのパワーを求めるのではなく、気持ちよさ、ドライブフィールの良さを追求する今回のメニューは個人的にはとても有りなのではないかと感じています
オーナー様はこれからもドライビングスクールなどでお車の性能を引き出して走行されるだろうと思います。また最近は急激にドライビングの技術も向上されていますので、いつか一緒にオートポリスも走っていただければ、このVABの良さをもっと知っていただけるのではないかと思います。これからもVAB楽しんでください。今回もご依頼ありがとうございました