ZK通信
2.82026
インプレッサ WRX STI(GVB)HKSコールドエアインテーク+カーボンサクション+フラッシュエディター現車あわせ
いつもご贔屓いただいているお客様が、インプレッサGVBを迎えられたとのことで、「サーキットを安心して楽しく走れるように、予防整備とブーストアップ中心のチューニングをしたい」というご依頼をいただきました。

車両の総走行距離は約3万km。とてもきれいで、状態の良い一台です。

ただし年式的には経年劣化も考えられるため、まずはお客様が心配されていたタイミングベルトと周辺のベアリング、補機ベルト類を交換しました。

タイミングベルトはHKS製を使用。ベルトの張りは感覚に頼らず、専用の測定器で周波数を計りながら調整することで、作業者によるバラつきのない安定した張力に仕上げています。

オートポリスを走行されるので、水温を安定させるために銅3層ラジエターを装着し、ラジエターホースも同時に交換しました。

排気系はHKSメタルキャタライザーとスーパーターボマフラーを装着。

スパークプラグもHKS製に交換しています。

HKSフラッシュエディターを使用してコンピューターを書き換え。この先のパーツも取り付けし現車セッティングまで行う予定でしたが、ドライビングスクール&走行会に参加される日程の関係で、一度HKSのプリセットデータ「フェーズ2」を書き込んでお車をお返ししました。

その後、スクール&走行会を楽しまれたあと、



再度お車をお預かりし、メインとなるカーボンサクションとコールドエアインテークフルキットを取り付けました。

これらのパーツは効果が大きい反面、取り付け作業はかなり大変です。


機械的な作業がすべて完了した後、現車セッティングに向けた暫定データを書き込み、

ダイナパックに設置して本格的なセッティングを行います。


EJ20エンジンのセッティングは数多く行っており、豊富なデータと経験がありますが、それでも個体差があるため、何度もデータ変更と計測を繰り返して仕上げていきます。 また、全開時のパワーだけでなく、街乗りでよく使う「アクセル半開以下」の領域のデータ取りや調整も丁寧に行っています。グラフの途中でトルクや馬力が小さく見える部分は、そういった領域のデータ確認を行っているためです。

最終的な結果は、HKSフェーズ2のデータと比べて約6kgm、30馬力アップとなりました。 一般的な4WDの補正値をかけると、
・HKSフェーズ2:トルク52kgm/313馬力・
ツァオバークラフトオリジナルデータ:トルク59kgm/348馬力という結果になっています。

お車を引き取りに来られたお客様からは、「ブーストの立ち上がりが自然で、上まで滑らかに回ります。HKSのデータは急に加速する感じがありましたが、現車セッティング後はいい意味でマイルドで乗りやすいです。」と高評価をいただきました。
実はHKSのデータでは、渋滞時のような低回転・低負荷でのストップ&ゴーでギクシャクする症状が出ることがあると指摘を受けていました。 その情報をもとにデータを見直し、過去の経験や他のツールでのセッティング事例も踏まえて対策を実施。現在は症状もなくなり、「ノーマルと同じようにスムーズです」との報告をいただいています。
整備士の方で、ご自身でも作業できる部分がある中、あえてご依頼いただき本当にありがとうございました。こちらも多くの勉強をさせていただいたお仕事でした。これからも一緒に走りましょう!
