ZK通信

NISSAN シルビア S15 ブーストアップ F-CONVPro仕様

先日作業をしました、NISSAN シルビア S15 ブーストアップ F-CONVPro仕様をご紹介します。

このお車は約1年前にツァオバークラフトでVプロを使って現車セッティングをしたお車です。仕様はエアフロレス、前置きインタークーラー、ブーストアップになります。以前のセッティングの際は高回転約5000回転以上で燃料が足りない症状が出ていましたので、EVC6IR2.4を使用し5000回転以降でわざと燃料が足りる所までブーストを下げて納車した車両でした。それでもお客様はとても乗り易く速くなったと喜ばれ、オートポリスでの走行を楽しまれていました。ダイナパックを導入後パワーチェックをさせて頂くと写真黒丸部分のトルクの停滞、落ち込みが非常に気になりました。

以前のセッティングでも綺麗に吹けていましたし、問題が有ったわけではないのですが、トルクのカーブを見せつけられるとどうにかしたくなり、お客様に正直にお話させて頂き、高回転での燃料不足を解消することも同時にメニューに組み込んで頂き、再セッティングをさせて頂きました。燃料不足方は燃料ポンプ交換と大容量インジェクターへの交換で対応しています。それで先程のグラフをよく見て頂きたいのですが、約5000回転以上のトルクとパワーの伸びはブーストを下げるのではなく燃料が足りる様になった為、なるべくブーストを維持するようにEVCで補正をかけているからなのですが、2500回転~47004800回転ぐらいまでは、以前と同じブーストになります。では3500回転付近で見た時にトルク差約6キロ、パワー差約30馬力は何の差かと言いますと、配線を加工、引き直しをし、NVCS(可変バルタイ)をVプロで制御し、任意のポイントでバルタイを進め、遅めたことにあります。このお車は前置きのインタークーラーを装着し、吸気管長、吸気抵抗が変わったにも関わらず、NVCSの制御をノーマルのままにしていた為、トルクの停滞、落ち込みが発生していました。

ダイナパック導入前には全く気が付いていなかった事実を突き付けられ、その事実をもとに再セッティングをした結果が今回の結果となります。納車後お客様からは今までも良かったけど、さらに街乗りし易くなったし、低回転からの車の押し出しが強くなったと、とても高評価を頂きました。もちろんオートポリスでのタイムアップにもつながっています。このお車の様にダイナパックを導入した事で今まで見落としていた部分、気が付かなかった部分に気付かされる、考えさせられる部分が有ります。そんな事を学ばせてくれた一台でした。ご依頼本当にありがとうございました。


このお車はHKSのユーチューブチャンネルで紹介されています

 

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