ZK通信

トヨタ スープラ MA70 Vpro取り付けセッティング

トヨタ スープラMA70に HKS F-CONVProを取付しました

お父様とご来店され、お話を伺うとお父様が乗られていたお車で、息子さんに譲ったとの事。 とてもきれいな良いコンディションが維持されているのも納得。以前、HKSのPFC-FconやVPCを取付していた事もお話しいただき、今現在は取り外してノーマルで乗られているが、エンジン自体は一昔前に遠方でOH等されている、以前は軽くエンジンが回ったが、なんとなくもっさり回るのでVプロを取付したいと、息子さんよりお父様の方が熱心にお話し頂きました。親子2代で乗り継がれ、とっても愛情をもたれ大切にされているお車なのがしっかり伝わり、その大切なお車をよいコンディションで維持したいという事がひしひしと伝わってくるご依頼でした

70スープラ用のFコンハーネスは存在しませんので、まずはHKSより指示書をもらい、指示書に従ってハーネスを作成します。いつもの事ですが、このハーネス作成、レポートだと簡単にすぐ出来ているように感じますが、本当にコツコツと配線をつないで、半田付け、気が遠くなりながら何日もかかって作成しています

長年大切なお車を所有されているだけの事はあり、整備書や配線図も所有されているとの事でしたので、お車お預かりと一緒に貸していただきました。この整備書、配線図があった事でハーネス作成の際などとても助かりました

ハーネス作成後は、Vプロ専用のセンサーの取付

ハーネス作成時に心が折れて集中力が続かなかくなった際に少しづつ作っていた、とりあえずエンジンが始動できるであろうデータをVプロに書き込んで

クルマに取付して、キーをオンしてデータをモニターしてエンジン始動となるのですが、各種データを確認すると、エンジンはハーネス作成の為数日始動していないにも関わらず、水温が43度と表示。??設定を間違ったかと確認しますが、間違っていません。長年の使用でセンサーの指示がずれたようです

お客様にご連絡し水温センサー交換。この年式のお車なのにセンサーはとっても良心的な金額で、しかも鹿児島に在庫。N社とはえらい違いだなと感心しながら交換作業

エンジンを始動し、問題がなかったので

セッティングへ向けて、プラグとエンジンオイルを交換

ダイナパックへ設置

低回転のセッティングをすすめながら、徐々にアクセルを大きく開けていくと、不具合?発見。 ブーストが青天井でいくらでもかかります。セッティングの際はそんな不具合にも対応するため、オーバーレブをしないようダイナパックで回転制限をかけ、ブーストに関してはこちらの想定を上回るようなら即座にエンジン保護のモードになる様Vプロのデータを作成していますので、そのフェールセーフに入り気が付きセッティング中断

アクチュエーター不良を疑い調べると、ブースト1.8キロ付近でロッドが動き出します。お客様にご連絡すると、ノーマルの新品を持っていますと頼もしいお返事。送っていただいて

取り付け前に単体で試験。こちらは0.5付近からロッドが動き出し、問題なさそう

新品のアクチュエーターを取り付け

再びダイナパックに設置

アクセルハーフや低回転低負荷のセッティングも1からではないですが、殆ど手直し、そしてアクセル全開のセッティング。記憶が確かならこの時代のカタログの馬力表記はグロス表示だったかと思いますが、カタログ240馬力表示。お預かりしたときは200馬力出ればいい方かなと勝手に予想していましたが、しっかり300馬力超えました。もちろん補正係数なしのTCF1.0で計測しています。この数字は立派

ダイナパックでのセッティング終了後は実走で少し手直し

その後はトラブルもなく作業はすべて終了となりました。

70スープラお預かりしている間にご来店されたお客様が、懐かしい車ですね。この車かっこよかったですねよね。先輩が乗ってて当時憧れたなぁ。とたくさんの方にお話し頂きました。

そんな様子からも時代に名を刻む名車なのは間違いありません。親子2代にわたり大切に所有されているお車をお預かりさせていただいて、作業も任せていただき、ご来店されたお客様のそんな言葉を聞くたびに有難さを感じました。

お車の納車の際に少しの時間試運転に行かれたお客様は、車が軽くなりました。スムーズに車が走るようになっています、と笑顔でお話ししてくださいました。

これからもお車大切にされるだろうと思います。僕に出来ることはさせていただきますので、今後ともよろしくお願いいたします。ご依頼本当にありがとうございました。

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