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ZK通信
2.102023
SUBARU WRXSTI(GRB) 高精度エンジン組み付け・GT3RSタービン F-CONVPro仕様
以前作業をさせて頂いたWRX-GRBのお客様より、もう少し綺麗なトルクカーブが欲しいですね、どうにかなりませんかね?とパワーチェックのグラフとにらめっこしながらお話しいただきましたので、何度も問診、ご希望などを相談させて頂いた結果、エンジンOHを兼ねて、腰下は鍛造ピストン、強化コンロッド、高精度高強度のクランクへ、ヘッドは燃焼室の容積合わせ、バルブガイド交換、その他もろもろの作業をご依頼いただきました。
まずはエンジンを降ろすための色々準備作業
写真だとすぐですが、色々頑張ってエンジン着地
エンジン単体にする為に、エンジン補機類などを取り外し
順調にばらして、ご対面
冷却水が漏れてたんじゃないの?って跡も発見して
ヘッドは加工に出しますので、全部分解
しっかり梱包して 加工はJUNオートさんへ発送。 JUNオートさんからは本日EJ20のシリンダーヘッド左右しっかり受け取りましたと、わざわざお電話いただき、好印象。その際にお願いしていた加工について、更に突っ込んだご提案を頂き、そちらも一緒にお願いしました。
約2か月後、スペシャルヘッドが加工を終えて返ってきました
右左、IN、EXと混同しないようにマークをしっかりして、組み付け
組みあがったら、ハイカム交換に合わせて、クリアランス測定、調整
4気筒ですが左右有るので2台分作業しているような気持ちになりながら、クリアランス調整は終了
ピストン、クランク、コンロッドはHKS製を使用
とんでもない馬力が出る予定?なので、オイルパンとの間にシリンダーブロックがひずまないよう強化のプレートを追加
準備しておいたヘッドとドッキング
少しエンジンらしくなってきて
タイミングベルトを張ったらEJ20らしくなり
タービンもつけて
エンジン完成
写真だと簡単そうに見えますが、実はヒーヒー、ゼーゼーいいながらエンジンを車に戻して
ハード作業終了まであと少し
設定のなかったオイルクーラーはVAB用を加工して取り付けて、エンジン始動
ダイナパックに設置し、軽く負荷をかけ、慣らし&各部の漏れなどのチェック
ここで低回転低負荷でリミッタを設定して、一度お車お返し、お客様に少し慣らしをして頂いた後、再度お車お預かりし、オイル交換、プラグ交換後、ダイナパックを使用してセッティング
作業前と比較してダイナッパクの補正係数なしで、トルクで約10キロ、馬力で約70馬力の向上がみられました。
ちなみに燃料の噴射時間から馬力が計算できるのですが、その計算結果と、ダイナパックで実際に測定した馬力が全くと言っていいほど差がなく、エンジン作成、コンピュータのセッティングを行った作業者としても納得、満足の結果となりました。
お車納車し、お客様の感想は、速いの一言です。危ないです。ブレーキの強化を考えますと、うれしい言葉を頂きました。
そんなパワーどこで使うの?ってオートポリスでしょ!って言うくらい速くなっていますので、気を付けて楽しんで頂ければと思います。ブレーキのご相談もお待ちしています。
ご依頼本当にありがとうございました。