ZK通信

ニスモS380 F-conVpro 現車 セッティング

とっても貴重なお車のコンピューターセッティングをご依頼いただきました。 なんて車ですか?と聞かれても困ってしまう世界に1台しかないお車です

その名も ニスモS380

センターシートで1人乗り、コーションプレートもしっかり日産になっています

そんな車両がHKSのF-conVproで制御されていて、再セッティングのご依頼です

エンジンはSR20VEがベース

再セッティングと一緒にVVLの制御をVproで直接駆動したいと要望を頂きましたので、配線の加工

配線処理をし体裁を整え

ダイナパックへ設置

黒くくすぶっていたプラグは交換し、燃圧も調整して

点火時期も調整し

事前にお客様より頂いた資料を基にダイナッパクへ情報を入力。見た事ないようなギア比

Vproセッティングの為にその他機材を取付けし、いざ駆動をかけて回してみると、変なんです。 ダイナパックはエンジン回転数をホールド(どんなアクセル開度でも指定したエンジン回転数を維持)出来るのですが、アクセルを踏み込むと回転が上昇します。 それに合わせて急激にトルクダウン。 ??ダイナパックの設定が間違っている? 色々と頭の中をグルグルしますが、何も間違っていません。 車がおかしい。 クラッチ滑ってませんか?となって、お客様へご連絡、ご相談

 

こんなレーシングカーみたいなクルマ触ったことないですよと正直にお話させて頂きましたが、大丈夫ですから修理をお願いしますとお客様にとても丁寧にお話しいただきましたので、カウル、マフラー、ミッション等その他もろもろを取り外し、クラチッチとご対面

見事にクラッチが滑っていて、ディスクも使用限度いっぱい

クラッチハウジングの中は結構クラッチディスクのカスで汚れていましたので、綺麗に掃除をして

レリーズベアリング、シール類は新品に交換し、今後の事も考え、クラッチのカスがハウジングに溜まらないようにハウジングに穴あけ加工を施して

クラッチはATSさんでオーバーホールをして頂いて、ディスクも新品に交換

クラッチを取り付け後はミッションを元通りに取付けし

エンジンオイルを交換し

再度ダイナパックへ設置。その後は無事にセッティング終了となりました

お車お返ししたお客様からはクルマが乗り易くなっている事が実感出来ますとご連絡頂くと共に、作業に関してとても丁寧なお礼のメールをいただきました。Vproの再セッティングだけの予定がクラッチの交換まで作業する事になりましたが、とっても貴重なお車を触る機会を頂いたことが本当にうれしいでした。

作業をするに当たり色々と問診をさせて頂きますが、お客様にはお車に関係のある事はもちろんの事、お車を造られる経緯に至るまで、とても紳士的にお話し頂いて、興味深いお話を伺う事も出来ました。色々な事が重なり、僕が作業をさせて頂く事が出来た事を本当に感謝すると共に、この様な貴重なお車を触る機会を与えてくださったお客様はもちろんの事、色々な事に感謝したくなるような作業となりました。

ご依頼本当にありがとうございました

 

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